『石綿スレート業者』が抱える身体の悩み?? 144
『全国から身体の痛みで日常生活に不安のある方をなくし人生を楽しんでもらう』
広島で出張パーソナルトレーナーとして活動中の藤野真人です。
石綿(セキメン)スレート業者の悩み
あまり聞きなれない方が多いと思います。
石綿って何!?
一昔前に話題になった『アスベスト』です。
写真のように、よく工場の屋根などに使われていますよね。
そう、波打ってるやつです。
石綿スレートとは、石綿を混合したセメントの薄板ということです。
どんなことをするのかもよくわかりませんが、実態を見ていきましょう!
ならではの悩み
運搬が辛い
写真のように、寸法に合わせた板が様々な大きさであります。
石綿自体は軽いのですが、セメントを混ぜているので結局重たいです。
小さいものはいいですが、大きいものは大変です。
しかも、波打ってますから。
この波のせいで持ちにくかったりします。
無理するから肩を痛めやすいんです。
ナットがしんどい
写真のようなナットやネジで石綿スレートを固定していきます。
電動マシンを使えばいいのですが、電動マシンがないときはしんどいんだとか。
すべて、手で回して締めなければいけません。
もう、手首がパンパンになります。
さらに、夏の日は暑さが半端ないですから。
高所恐怖症
高い所での作業がやっぱり多いです。
しかも足場も狭いし、不安定。
かなりのバランス力と度胸が必須です。
風の強い日なんて、もう、、、、
高所恐怖症の方にはオススメできません。
処理が嫌だ
石綿スレートを指定された大きさにカットする作業もあります。
この作業は必須です。
でもその後の処理が嫌なんです。
粉自体はあまり吸わない方がいいので、暑くてもマスク。
そして、飛び散った粉たちを綺麗に集めて処理しないといけません。
この集める作業が嫌なんですって。
中腰での作業だし、粉吸っちゃいけないし。
※変な粉ではありませんよ。
ここで、腰がやられちゃいます。
最も多い悩み
石綿(セキメン)スレート業者の悩みで多いのは?
No.1・・・『下半身』
No.2・・・『腰』
No.3・・・『肩』
解決策
運搬が辛い
これは、以前の製造業編でもありましたよね?
同じ様な板を運搬していました。
恐らく、石綿スレートよりも重かったです。
前に言ったことと被りますが、力任せに運んでいると思います。
腕の力だけ、肩の力だけで運んでいませんか?
そういう力の入れ方をしていれば、身体の痛みは必ずあらわれてきますよね。
身体には、たくさんの筋肉があり、関節があります。
力の入れ方ひとつで多少は変わると思います。
体幹部もうまく利用しながら運んでみましょう!
ナットがしんどい
ナットの回し過ぎでの手首の疲れ。
だったら電動使えばいいんです。
作業も一瞬で終わります。
それを言ってしまえば終わりですが、、、
手首の使い過ぎで『肘』も壊してしまう可能性もあります。
手首を使っていれば必然的に肘も使ってきますからね。
可能性は0とは限りません。
さらに、締めるときには結構な力も必要なはずです。
力を入れれば入れる程、肘への負担も増えるでしょう。
使うなということは不可能なので、ストレッチなどして予防していきましょう。
手首を伸ばしていくのはもちろんですが、指と胸・腕もしっかり伸ばしてください。
指は必ず使っていますし、腕・胸も使っています。
指は反らしながら伸ばしてあげましょう。
胸と腕は、写真のように角度変えたりして伸ばしてみてはどうでしょうか?
高所恐怖症
高所恐怖症の方はこの職業を選ばないでください。
たぶん、怖い思いをします。
あとは、バランスですよね。
地上でわざと不安定な場所で、荷物を持って歩いたりするのもいいんじゃないでしょうか?
まずは、地上で荷物をきっちり担げるようになることが前提ですよね。
頑張って。
処理が嫌だ
嫌でも掃除してください。
他の人が粉を吸うかもしれません。
※変な粉ではありません。
ただ、中腰での作業が続くのしんどいです。
そもそも、中腰の作業は腰に負担しか掛かりません。
でも床のものを掃くので、下を向くの仕方ありません。
ということは、ほうきを長くしましょう!
そうすれば、中腰にならなくて済みます。
さぁ、掃除道具を今すぐ変えましょう!
その作業がしんどいなら何かを変えないといけませんよね。
姿勢もそうですが、道具もそうです。
身体の負担にフォーカスした道具選びも大切ですよ。
トレーニング
カットした石綿スレートを持ったり、高い所から下の荷物を引き上げたりと、引くような作業も多いように思います。
引く筋肉は、背中が主として働きます。
ということは、背中の筋肉は日頃から仕事で鍛えられているはず!
なので今回は、前にある胸の筋肉を鍛えていきましょう!
胸のトレーニング代表『ベンチプレス』
写真のようにバーではなく、ダンベルでおこなっても構いません。
うつ伏せで寝た状態から、バーorダンベルを胸の前持ち上げていきます。
腕立て伏せの要領に似ています。
これで胸の筋肉を鍛えて、前も後ろもバランスよくいきましょう!
ストレッチ
先程言ったように、手首はもちろんのこと、腕や胸もストレッチしていきましょう。
また下半身の疲れが目立つようなので、下半身のストレッチも入れていきましょう。
写真のように股関節の付け根から伸ばすのもいいでしょう。
また、
写真のように、太ももの前の筋肉を直接伸ばすのもいいでしょう。
まとめ
・力任せに(腕ばかり使って)運ばない
・電動マシンを使うべき
・手首、腕、胸、下半身のストレッチに気を使う
・高所恐怖症の方はオススメしません
・身体に合わせた道具選びをする
・胸を鍛えよう
屋根づくり頑張ってください!