
こんにちは!
サンライフ 整体&トレーニング代表の藤野真人です。
◆プロフィール◆
「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」
「腰が重だるく、マッサージを受けてもすぐに戻ってしまう」
「以前より疲れやすくなり、身体を動かすのがおっくうになった」
50代を過ぎて、このような身体の変化を感じることはありませんか?
✅年齢のせいだから仕方がない。
✅運動不足だから筋力をつけなければいけない。
そう考える方も多いと思います。
もちろん、筋力や柔軟性の低下も関係しますが、私たちの身体は筋肉や骨だけで成り立っているわけではありません。
内臓の働き、ホルモン、ストレス、睡眠、栄養状態なども、身体の調子に深く関わっています。
今回は、その中でもストレスへの対応やエネルギーの調整に関わる「副腎(ふくじん)」についてお伝えします。
1.副腎とは?身体の調子を整える小さな臓器

副腎は、左右の腎臓の上に一つずつある小さな臓器です。
名前に「腎」という文字が入っていますが、尿を作る腎臓とは異なり、主にホルモンを作る役割を担っています。
副腎は大きく分けて、外側の「副腎皮質」と内側の「副腎髄質」の2つから構成されています。
それぞれ異なるホルモンを作り、身体のさまざまな機能を調整しています。
副腎から分泌される主なホルモン
| ホルモン | 分泌場所 | 主な働き |
|---|---|---|
| コルチゾール | 副腎皮質 | 血糖値の維持、エネルギー代謝、ストレスへの対応 |
| アドレナリン | 副腎髄質 | 心拍数の増加、血糖値の上昇、脂肪分解の促進 |
| ノルアドレナリン | 副腎髄質など | 血圧の調整、覚醒、運動時の身体の反応 |
| アルドステロン | 副腎皮質 | 体内の水分・塩分バランスや血圧の調整 |
| DHEA | 副腎皮質 | 性ホルモンの材料となるホルモン |
特にコルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンは、ストレスや運動に対応するうえで重要です。
例えば、運動すると心拍数が上がり、筋肉へ血液が送り込まれます。
また、身体に負担がかかったときには、必要なエネルギーを確保するために血糖値が調整されます。
こうした働きを支えているのが、副腎から分泌されるホルモンです。
2.ストレスが続くと身体に何が起こる?
副腎の働きを理解するうえで欠かせないのが、ストレスとの関係です。
ストレスというと、仕事や人間関係などの精神的なものを想像するかもしれません。
しかし、身体にとってのストレスはそれだけではありません。
✅睡眠不足
✅過労や過度な運動
✅病気や炎症
✅精神的な緊張
✅不規則な生活習慣
こうした負担に対応するため、私たちの身体にはホルモンを調整する仕組みが備わっています。
ストレスと副腎をつなぐ「HPA軸」
ストレスを感じると、脳の視床下部から下垂体へ、さらに副腎へと指令が伝わります。
この仕組みを「HPA軸(視床下部・下垂体・副腎系)」と呼びます。
流れを簡単に説明すると、
ストレスを感じる → 脳から指令が出る → 副腎からコルチゾールが分泌される → 身体がストレスに対応する
というものです。

コルチゾールは、身体にとって悪いホルモンではありません。
血糖値の維持や炎症反応の調整など、生きていくために必要な働きをしています。
ただし、慢性的なストレスによって、このホルモン調節の仕組みに変化が生じることがあります。
ストレスは睡眠や痛みの感じ方にも影響するため、腰痛などの慢性的な不調を考える際にも重要な要素です。
3.腰痛なのに、原因が腰にないこともある?
ここで知っていただきたいのが「内臓体性反射」という身体の仕組みです。
少し難しい言葉ですが、内臓からの刺激が神経系を介して、身体の筋肉や皮膚などの反応に影響する現象を指します。
例えば、内臓の病気が原因で背中や腰に痛みが現れることがあります。
これは「関連痛」と呼ばれる現象の一つです。
実際に、腎臓や尿路などの病気が腰や背中の痛みとして現れる場合があります。
つまり、腰が痛いからといって、必ずしも腰の筋肉や背骨だけに問題があるとは限らないということです。
副腎と腰の筋肉の位置関係
副腎は、背骨の近く、腰の奥深い場所に位置しています。
その周囲には、大腰筋や腰方形筋といった姿勢や身体の動きに関係する筋肉があります。

大腰筋
腰椎から太ももの骨につながる筋肉で、股関節を曲げる動作などに働きます。

腰方形筋
腰の左右に位置し、体幹を横に倒したり、姿勢を安定させたりする筋肉です。
こうした筋肉の機能を確認することは、腰痛や姿勢を評価するうえで重要です。
ただし、副腎と腰の筋肉が近くにあるからといって、副腎の機能低下が直接筋肉の硬さや腰痛を引き起こすと証明されているわけではありません。
しかし、これらの筋肉の筋出力の低下は、副腎との関連性も大きいと考えられます。
副腎と交感神経の関係
もうひとつ、副腎髄質は、交感神経系によって構成されています。
つまり、副腎に機能障害が起こると、交感神経系が優位になることで、交感神経幹(背骨の両側に沿って頭蓋骨の底から尾骨まで縦に走る、左右一対の神経線維の束)が刺激されます。
この影響により、腰部の血行不良に繋がり、腰痛を発症するリスクが上がります。
4.血液検査からわかる身体の状態
身体の不調を考える際には、血液検査も重要な情報になります。
例えば、血糖値や中性脂肪、肝臓に関係する数値などから、代謝や健康状態についての手がかりが得られます。
覚えておきたい5つの検査項目
| 項目 | 理想値 | 異常値 | |||
| 空腹時血糖 | 90~95 | 126以上/70以下 | |||
| HbA1c | 5前後 | 5.6以上/4.6以下 | |||
| 中性脂肪 | 90前後 | 150以上/80以下 | |||
| AST | 20前後 | 17以下/25以上 | |||
| ALT | 20前後 | 17以下/25以上 |
※血糖値やHbA1cの診断には、測定条件やほかの検査結果も関係します。数値だけで病気を確定することはできません。
例えば、中性脂肪が高い場合には、食生活や飲酒、運動不足などが関係していることがあります。
それに加え、
✅中性脂肪が低い→交感神経優位
✅中性脂肪が高い→糖質過多
✅AST/ALTが低い→B6不足
✅AST/ALTが高い→脂肪肝
の問題などを確認する必要があります。
※これらの検査項目は全身の健康状態を知る手がかりですが、副腎機能そのものを調べる検査ではありません。
※副腎の病気が疑われる場合には、医療機関でコルチゾールやACTHなどの専門的な検査を行います。
5.ストレスに負けない身体をつくる4つの食生活
身体の調子を整えるためには、運動だけでなく毎日の食事も大切です。
特に意識していただきたいのが、次の4つです。
① コーヒーやコーラの飲み過ぎに注意する

コーヒーや一部のコーラには、カフェインが含まれています。
カフェインには覚醒作用があり、アドレナリンなどの反応にも影響します。
適量のコーヒーを飲むこと自体が悪いわけではありません。
しかし、カフェインの摂り過ぎは、寝つきの悪さや睡眠の質の低下につながることがあります。
特に睡眠に悩みがある方は、夕方以降のカフェイン摂取を見直してみましょう。
② アミノ酸・タンパク質をしっかり摂る

筋肉や身体の組織を維持するためには、タンパク質が欠かせません。
タンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、筋肉やさまざまな組織の材料になります。
特に年齢を重ねると、筋肉量の維持が重要になります。
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などを、毎日の食事に取り入れましょう。
BCAAやEAAといったアミノ酸サプリメントもありますが、十分なタンパク質を食事から摂れている場合、必ずしも追加する必要はありません。
③ 良質な油を意識する

油は身体にとって必要な栄養素です。
特に青魚に多く含まれるEPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸、MCTオイルは健康維持に役立ちます。
サバ、イワシ、サンマなどを日々の食事に取り入れてみましょう。
サラダ油などを極力控えることもいいでしょう。
④ ビタミンB群とマグネシウムを意識する

ビタミンやミネラルは、身体のさまざまな働きを支えています。
特に、
✅ビタミンB1:糖質からエネルギーを作る働きを助ける(※最重要)
✅ビタミンB6:タンパク質やアミノ酸の代謝に関わる
✅マグネシウム:筋肉や神経の働き、エネルギー産生に関わる
といった役割があります。
豚肉、大豆製品、魚、海藻など、さまざまな食品を組み合わせることが大切です。
特定の栄養素だけを大量に摂るのではなく、まずは毎日の食事を整えることから始めてみましょう。
6.腰痛改善で私が大切にしていること

私は普段、整体とトレーニングを組み合わせて、お客様の身体をサポートしています。
その中で大切にしているのは、痛みがある場所だけに注目しないことです。
例えば、腰痛の方であっても、実際に身体を確認すると、今回のように
✅食事が原因
✅副腎が原因
ということだってありますし、
✅股関節の動きが悪くなっている
✅背骨の柔軟性が低下している
✅お腹や背中の筋肉がうまく働いていない
✅呼吸が浅くなっている
✅睡眠や生活習慣に問題を抱えている
といったことまであります。
もちろん、すべての腰痛にこれらが関係しているわけではありません。
しかし、腰だけをほぐして終わりにするのではなく、身体全体の動きや生活習慣を確認することで、その方に必要なサポートを考えやすくなります。
痛みの原因を決めつけず、身体の状態に合わせて整体とトレーニングを組み合わせる。
そして、必要に応じて医療機関での検査や診察を勧める。
こうした考え方を大切にしています。
7.まとめ|腰痛や疲労感は、身体全体から考えてみましょう
今回お伝えしたかったのは、腰痛や疲労感を考えるときには、筋肉や骨だけでなく、身体全体の状態に目を向けることが大切だということです。
副腎は、ストレスへの対応やエネルギー代謝、血圧の調整などに関わる重要な臓器です。
そして、私たちの身体は、ホルモン・神経・筋肉・内臓が互いに関係しながら働いています。
ただし、疲労感や腰痛があるからといって、副腎の働きが低下しているとは限りません。
長引く不調には、睡眠不足やストレス、運動不足だけでなく、治療が必要な病気が隠れている場合もあります。
特に、強い倦怠感や急な体重減少、発熱を伴う腰痛などがある場合には、医療機関での確認が大切です。
「もう年齢だから仕方がない」
「腰痛とは一生付き合っていくしかない」
そんなふうに諦める前に、身体の状態を一度見直してみませんか?
サンライフ整体&トレーニングでは、整体とトレーニングを組み合わせ、腰痛や姿勢のお悩みに向き合いながら、いつまでも元気に動ける身体づくりをサポートしています。
動ける喜びを、人生の楽しみに。
これからも、身体のことをわかりやすくお伝えしていきます。





